ヒップホップ歌唱
古くは1990年代のGファンクでヒップホップ独自のメロディを歌うネイト・ドッグがいたのですが、ラッパーではありませんでした。
先駆者にはN.E.R.Dのファレル・ウィリアムスが挙げられますが、2000年代後半から次々にラッパーがヒップホップ独自のメロディを歌う様になりました。
ラッパーがフックだけを替え歌やヒップホップ独自のメロディで歌うという事は、それ以前からもあった事なのです。しかしニッキー・ミナージュの様にシンガー並みに本格的に歌っていたのは、ローリン・ヒルくらいでした。
ローリン・ヒルは1993年の映画『天使にラブソングを2』に出演した時には、ラップも披露していましたが、シンガー役でした。後にフージーズのメンバーとしてアーティストとしてデビューしてからは、完全に歌とラップの二刀流でしたが、歌う時はR&B/ソウルで、ヒップホップ独自のメロディを歌った訳でありませんでした。
本題に戻り、ヒップホップ独自のメロディを歌ったラッパーで象徴的だったのは、南部のジョージア州アトランタ産まれで、北部のイリノイ州シカゴで育ったカニエ・ウェストです。動画は2008年の曲です。
ファレル・ウィリアムスは歌う時はR&B的なのに対して、カニエ・ウェストは完全にヒップホップ独自のメロディです。
カニエ・ウェスト
そしてカリブ産まれで、東海岸のニューヨーク育ちのニッキー・ミナージュは、歌う時はR&B的で、完全な二刀流です。動画は2011年の曲です。
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