Rage(ヒップホップ)

 Rageはまだ日本語版のウィキペディアには出て来ません。英語版のウィキペディアには出て来ます。

 まだウィキペディアに出て来ないだけで、日本語でレイジというジャンル名の表記になる事でしょう。

 事の始まりは2021年にトリッピー・レッドがリリースした"Miss the Rage"という曲でした。Rageというジャンル名は、この曲の曲名から来ています。

 そこそこにヒットした曲です。

 Rageはトラップから派生したヒップホップです。

 特徴は16分音符のハイハットを使うという、2010年代から、わざとドラムをあまり入れなくなったトラップとは逆に、最近のトラップに比べれば激しいドラムビートです。

 Rageを代表するアーティストは、このトリッピー・レッドとプレイボーイ・カルティ、そしてトラップの完成に大いに貢献した、リル・ウージー・ヴァートなどです。

 プレイボーイ・カルティはこの曲に客演しています。

 トリッピー・レッドは北部のオハイオ州産まれです。

 動画はその2021年の曲です。

 

トリッピー・レッド

 この段階では、Rageという新しいヒップホップは、マイナーなヒップホップの一ジャンルに過ぎませんでした。

 しかし2024年に自体が変わりました。

 2010年代からトラップのラッパーとしてヒットを連発している、トラヴィス・スコットがRageを取り入れたのです。

 この曲でも"Miss the Rage"と同様にプレイボーイ・カルティが客演しています。

 そして2025年にもRageとトラップを組み合わせた"4x4"という曲をリリースし大ヒットしました。

 今後はトラップに変わり、Rageがメインストリームのヒップホップになる可能性は大です。

 トラヴィス・スコットはテキサス州ヒューストン産まれです。

 動画は2024年のヒット曲です。


トラヴィス・スコット

ブラックミュージック研究所

ブラックミュージック研究家のNaoya Moroが運営する、主にブラックミュージックの歴史を研究するサイト。 黒人霊歌から、ブルース、ジャズ、ゴスペル、サザン・ソウル、ノーザン・ソウル、ファンク、 ニュー・ソウル、ディスコ、ヒップホップ、ニュージャックスウィング、ヒップホップ・ソウル、 ネオ・ソウル、クランク、クランク&B、トラップ、オルタナティブR&Bに至るまで 研究をしています。

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